ドルフィン・スタジアム
Dolphin Stadium, Home of the Florida Marlins
訪問日:2007.5.4
※記事の内容・データは、特に記載した場合を除き、訪問時のものです。
Get to the park
どんなガイドブックを見ても、メジャーリーグの中では、最もアクセスが大変な球場ということになっている。
路線バスを乗り継いで行く方法もなくはないようだが、面倒なことは考えず、はじめからタクシー。なにしろ、マイアミにはキャブがうようよいる。ストリートは、黄色だらけでキモチ悪いくらい。
ってことは、トラフィックジャムにもご注意というわけで、行きは 約50分かかってしまった。帰りが気になるところだが、ピックアップの相談をすると、じゃあ、この辺をウロウロしてるから電話してくれ、とドライバー。ひとまず安心。
試合終了後、約束通りに電話してみると、わりぃわりぃ、そっちには行けなくなっちまった、とあっさり言われる。まったくもう。 とは言っても、それがタクシーってもんだからね。致し方ない。
ダウンタウンからタクシーを呼んだら、いったい何時になるかわかりゃしない。エントランス付近で黄色い車体を見つけると、猛ダッシュしてつかまえる。帰りは30分くらい。このドライバーも、運転の間中、携帯かけっぱなしでイライラさせられたが、文句もいえない。
Walk in the park
評判が悪いのは、アクセスの不便さだけではない。もともとがアメフト専用のスタジアムであるため、座席の配置が野球観戦仕様じゃないんですね。実に立派なコンクリートの建造物としか言いようがない外観に加え、2005年には ドルフィン(ズ)・スタジアムと改称されてしまい、2度のワールド・シリーズ覇者も形無しである。
どぎついくらいの朱色に塗りあげられたシートもすごい。この色彩感覚は何なのだろうか。マイアミの陽射しを照り返すと、目に痛いくらいだ。
新球場構想も出ては消え、出ては消え、暗礁に乗り上げた感もある。ワールド・シリーズ初制覇直後の大リストラもいまだ忘れがたいが、この強い陽射しは、はたして未来にまで届いているのだろうか。
Game
Date : May 4, 2007, 7:05PM Seat : Infield Box, $50.00 Game : Marlins 5, Padres 4 ------------------------------ San Diego 000 004 000 - 4 4 1 Florida 200 010 02x - 5 12 0 ------------------------------ W: Tankersley (1-0) SV: Owens (4) L: Linebrink (1-1) HR: Willingham (5), Borchard (4) Time: 2:34, Attendance: 24,691
スタジアム設備に関しては悪口のタネは尽きないが、とりわけ観客席が寂しいフロリダ・ステート・リーグ5試合のあとのメジャー観戦なので、万を越えるアテンダンスからの歓声には、やはり酔います。
先発は、ドントレル・ウィリス(マーリンズ)、グレッグ・マダックス(パドレス)。この名前だけで、ワクワクもの。ダイナミックなピッチング・フォームから、90マイル級のファストボールびしばしのウィリス、精密機械マダックスは、アトランタ時代、惜しいところで見逃したことがあり、ようやく思いが通じてのご対面です。
試合進行もキビキビと、8回には、ウィリンガム、ボーチャードという、ちょっと地味目の二人の、派手なバック・トゥ・バック・ホームランによる逆転劇。フロリダ縦断ツアー、カンペキな締めと相成りました。
Ballpark Data
所在:フロリダ州 マイアミ
開設:1987年8月17日
収容:40,585人
広さ:左翼 102.1m (335ft), 中堅 125.0m (410ft), 右翼 105.2m (345ft)
フィールド:天然芝
建設費:1億1,500万ドル
設計:HOK Sport (現 Populous)
球場名変遷: ジョー・ロビー・スタジアム (1987-1996), プロ・プレイヤー・スタジアム (1996-2005), ドルフィンズ・スタジアム (2005), ドルフィン・スタジアム (2006-2009), ランドシャーク・スタジアム (2009), サンライフ・スタジアム (2010-2016), ハードロック・スタジアム (2016-)
チーム:フロリダ・マーリンズ(2011年シーズン後に新球場に移転)
リーグ:ナショナル・リーグ東地区