ロンドン・スタジアム
London Stadium
訪問日 : 2019.6.29-30
※記事の内容・データは、特に記載した場合を除き、訪問時のものです。
Get to the park
海外旅行はもっぱらプロ野球観戦目的なので、ヨーロッパは一生縁がないものだと思ってましたが、人生わからないものです。まさかMLB公式戦をロンドンで観ることになるとは...
中国での乗継14時間含む30時間以上の移動を経て、2019年6月28日、メイ首相の任期もあとわずかとなった英国入りを果たす。
MLB ロンドン・シリーズは翌29日と30日の2試合。2012年ロンドン・オリンピックのメイン競技場で、現在はサッカー プレミアム・リーグ、ウェストハム・ユナイテッドの本拠地でもあるロンドン・スタジアムは、ロンドン東部オリンピック・パークの一角にある。
ロンドン地下鉄セントラル線、ジュビリー線などが乗り入れる Stratford駅で下車。オリンピックにあわせて開発されたモール街を指示にしたがって10分ほど歩いた所です。
アクセスに不便はないのだが、イベント終了後はスタジアムからの退場、駅までの交通整理、駅の入場制限等があり、駅までかなりの時間(数十分)かかることは覚悟しなければならないようだ。私は2試合とも4時間をはるかに超えるゲームと蒸し暑さに耐えきれず、早めに切り上げたのでサクッと帰れました。
Walk in the park
チケットは Ticketmaster UK からの販売。先行も一般も発売日にはチェックしていたのだが、おそらく速攻でソールドアウトだったと思います。発売初日にアクセスしたものの、いずれも争奪戦から軽く脱落。
で、StubHub 初めて使いました。元々高いのに、さらに吹っ掛けた値段ばかりで、まったくもう。いろいろ探してはみたものの、結局1日目の分、Upper Tier 席を額面の2倍近い額(税込み 169ポンド=約22,000円)で確保。死ぬほど高いし、しかも電子チケット。あの厚紙のチケットが欲しいよー。
ちょっと待て、ここで焦る必要はないと自分に言い聞かせ、数カ月様子見。やはりというか、試合2週間前に残席放出。2日目の分は、かなりポール寄りの Field席、サービス料やら何やらチャージされて 292ポンド=約38,000円。2日合わせて 60,000円! なるべく考えないようにしてましたが、いまあらためてアホな買い物だったとは思います。でも紙のチケットが手元に残ったのは素直にうれしや。
シリーズ総括的に言うと、チケットの 70% が英国内で買われた(他はヤンキース、レッドソックスのシーズンチケットホルダー等)とのこと。それをもって、MLBはイギリスで受け入れられた、成功だ! とコミッショナーは言ってるらしいですが、Ticketmaster UK独占販売みたいなもんだから、その評価はどんなもんかな。だって、世界中からネット経由で購入されたものも英国内での販売に含まれるわけでしょ。違うんですか?
Games
Date : June 29, 2019, 6:10PM Seat : Upper, 220-58-55, £85.00 Game : Yankees 17, Red Sox 13 ------------------------------ New York 602 630 000 - 17 19 0 Boston 600 001 600 - 13 18 0 ------------------------------ W: Green (2-2) L: S.Wright (0-1) HR: A.Judge (7), M.Chavis 2(13,14), J Bradley Jr.(9) Time: 4:42, Attendance: 59,659 Date : June 30, 2019, 3:10PM Seat : Field, 052-12-72, £270.00 Game : Yankees 12, Red Sox 8 ------------------------------ New York 020 000 910 - 12 13 2 Boston 400 000 040 - 8 15 2 ------------------------------ W: Ottavino (3-2) L: Walden (6-1) HR: J.Gregorious (3), Bogaerts (16), J Martiensz (18), Vazquez (11) Time: 4:24, Attendance: 59,059
個人的には、ポストシーズンやらオールスターやらではなくて、MLBで言えばレギュラーシーズンの162分の1試合でぶらぶらしているのが好み。今回の「歴史的な」シリーズ観戦は、当初そんなに乗り気ではなかったのですが、まさにちょうどこの時期予定が空いてることに気づいてしまったんですね。次の瞬間、エアチケットを予約してました。
試合の方は... 何だったんですかね。第1戦田中将大先発なので、日本でテレビ観戦した方も多かったでしょうが、まあこの1回表裏の惨状たるや... その負の勢いは、第2戦でも止まらない。時差(東海岸と5時間)をふまえたコンディション調整とかどうだったのか。気になります。
ま、あとはボールパーク的に、見どころはないかと球場内を徘徊してみたものの、アメリカの球場をそのままロンドンに持ち込む!とMLBが豪語しただけあって、ロンドン風味を感じさせるものはほぼなかったです。フィッシュ&チップスがあるわけではなし。持ち込むって言うんだったら、天然芝にしてほしかったところ。
唯一ビールとともに売り歩いていた PIMM'S というのが、イギリス夏の定番カクテルだそうです。売り子さんに聞いても人によって答がまちまちでしたが、レモネードか何かで割っているらしく、やや甘ったるい感じ。
と、蒸し暑い球場内をダラダラするうちに、妙な感覚にとらわれ始め... あれ? この既視感は何だろう? ファウルゾーンの広いフィールド、球場の外のビューなぞ見せてやるものかと立ちはだかる巨大なグランドスタンド、その2階席最上部まで登るとハァハァゼェゼェ息が切れる... そっか。アメリカではすでに絶滅した往年のクッキーカッター型スタジアムがここに再現! そう思ったら、まあここまで来た甲斐があったんじゃないかと納得できる気がしました。
でも、既に発表されている来年のロンドン・シリーズ 2020には、きっと来ないけどね。
Ballpark Data
所在:ロンドン(英国)
開設:2011年
収容:55,000 人 (通常スポーツイベント時 66,000)
広さ:左翼 100.6m (330ft), 左中 118.0m (387ft), 中堅 120.7m (396ft), 右中 111.3m (365ft), 右翼 106.7m (350ft)
フィールド:人工芝 (通常天然芝)
イベント:MLB ロンドン・シリーズ 2019