コメリカ・パーク
Comerica Park, Home of the Detroit Tigers
訪問日:2012.5.1-2
※記事の内容・データは、特に記載した場合を除き、訪問時のものです。
Get to the park
1996年に訪問した旧本拠地タイガー・スタジアムは、レフト/センター、ライト/センターを直線的に結ぶアウトフィールドのラインと、1階席を完全に覆う何本もの鉄柱で支えられたグランドスタンドを特徴とする、唯一無二と言っていいボールパークだった。
1999年を最後に閉鎖されたあとも、この歴史的建造物の保存にこだわる市民運動などもあり、最終的に取り壊されたのは 2009年。
その跡地には当時のフィールドが整備されて残存しているそうです。そんなことは知らなかったのでパスしてしまったが、しまったなぁ、行ってみればよかった。
エンロン・フィールド、パシフィックベル・パークとともに、ネーミング・ライツ売却が定着したミレニアムイヤーに開場したコメリカ・パーク。他2球場がこの12年のあいだに2度改名しているのに対し、コメリカ・バンク本社がダラスに移転したあとも、 しぶとく名前をキープしてます。
アクセスは、ダウンタウン中心部をぐるりと囲むように走る無人の高架電車ピープルムーバー Broadway 駅、もしくは Grand Circus Park 駅から徒歩数分。まあ、ダウンタウン内からだったら、どこからでも歩いていける。
ボールパークのお隣には、NFLライオンズの本拠地フォード・フィールド。ピープルムーバーは NHLレッド・ウィングスの本拠地ジョー・ルイス・アリーナへの足でもある。ダウンタウン・デトロイト、スポーツ観戦にはとっても便利な町なのです。
Walk in the park
なんといっても目立つのは、あちこちで見かける虎の象。メインエントランスの2頭をはじめ、全部で10頭いるそうです。中でも Witherell St.沿い、1塁側エントランスにある5メートル弱の虎は、絶好の記念写真ポイント。
いずれもホワイト・タイガーなのだが、登場から12年を経て、その毛並み、だいぶくすんでいるような気がする。
中に入ると、メジャーの球場として、これといって際立った特徴があるわけでもないが、メリーゴーランドやらなにやら、旧スタジアムの名残を微塵とも感じさせない遊園地っぽい雰囲気は、それなりに楽しい。
レフト側コンコースのモニュメントパークには、タイ・カッブ、ハンク・グリンバーグ、アル・ケインといったタイガース史にその名を刻む選手たちの今にも動き出しそうな象があり、ここで夜風にあたりながらの立ち見も悪くない。
Games
Date : May 1, 2012, 7:05PM Seat : Infield Box, 135-23-9, $50.00 Game : Tigers 9, Royals 3 ---------------------------------- Kansas City 000 011 010 - 3 8 2 Detroit 503 100 00x - 9 14 0 ---------------------------------- W: R.Porcello (2-2) L: L.Hochevar (2-2) HR: None Time: 2:27, Attendance: 30,159 Date : May 2, 2012, 1:05PM Seat : Infield Box, 121-23-9, $50.00 Game : Royals 3, Tigers 2 ---------------------------------- Kansas City 100 001 001 - 3 8 0 Detroit 000 000 020 - 2 5 1 ---------------------------------- W: T.Collins (1-0), SV:J.Broxton (4) L: J.Benoit (0-1) HR: None Time: 2:52, Attendance: 33,187
16年前、この地を初めて訪れたときと比べて、MLBに関する知識が圧倒的に少なくなりました。
今回、名前を知っているのがミゲル・カブレラくらいだなぁ、と思ったら、ミルウォーキーにいるとばかり思っていたプリンス・フィルダーがタイガースのラインナップに。今シーズンから移籍したそうですね。知らなかった。
ん? ってことは?
1996/5/2 セシル・フィルダー @ タイガー・スタジアム
2012/5/1 プリンス・フィルダー @ コメリカ・パーク
つまり、16年の時を超えて、同じデトロイトの地で、親フィルダー、子フィルダーとの遭遇!
長いこと続けていると、こんな奇跡を呼び込むことにもなります。
メジャーの本拠地の中では、外野が最も広くてホームランが出にくい球場との評判にたがわず、観戦した2試合でホームランはなし。プリンスも音なしでした。
Ballpark Data
所在:ミシガン州 デトロイト
開設:2000年4月11日
収容:41,255人
広さ:左翼 105.2m (345ft), 左中 112.8m (370ft), 中堅 128.0m (420ft), 右中 111.2m (365ft), 右翼 100.6m (330ft)
フィールド:天然芝
建設費:3億ドル
設計:HOK Sport (現 Populous), SHG, Rockwell Group
球場名変遷:ザ・ボールパーク・イン・アーリントン (1994-2004), アメリクエスト・フィールド・イン・アーリントン (2004-2007), レンジャーズ・ボールパーク・イン・アーリントン (2007-2014), グローブ・ライフ・パーク・イン・アーリントン (2014-)
チーム:デトロイト・タイガース
リーグ:アメリカン・リーグ東地区