RCB ボールパーク・アット・セントジョージ
Richmond County Bank Ballpark at St. George, Home of the Staten Island Yankees
訪問日:2002.8.19-20
※記事の内容・データは、特に記載した場合を除き、訪問時のものです。
Get to the park
地下鉄 "N" または "R" でマンハッタン最南端へ、Whitehall St./ South Ferry 駅を出ると、バッテリー・パーク脇にスタテン島行きフェリーの乗り場がある。
このフェリー、閑静な住宅地スタテンアイランド住民の通勤の足になっており、運賃はタダ。しかも、20分あまりのクルーズは、自由の女神の近くを通過するとあって、NY観光のちょっとした穴場でもある。
自由の女神そのものには、94年夏のNY初訪問時、ご多分にもれず、冠の展望室まで上ったことがあるが、行列に並ばなくちゃならないし、中はエアコンもきいていなかった。女神サマは、ちょうどこのフェリーあたりの距離からが、いちばん美人に見える。
フェリーが島に近づくと、右手にボールパークの照明塔が見えてくる。乗り場を出て、"Stadium"のサインにしたがって外へ。駐車場を横切ると、すぐそこが昨年オープンしたばかりのボールパーク・アット・セントジョージ。
スタテン島フェリーは 24時間運航、夜12:00までは 30分おきにスケジュールが組まれていたので、ナイトゲームでも帰りの心配はない。
ゲーム終了後、ブロンクスの球場と同様、御大シナトラの"New York, New York" にうながされて、フェリー発着場へ。帰りの便に乗るとまずビールの小瓶を買い、進行方向先端に陣取る。お約束の "タイタニック・ポーズ" を決めているカップルを横目に、片手を腰に仁王立ち、正面に近づいてくるマンハッタンの夜景を眺めながら、ビールをぐびっと飲み干した。
Walk in the park
当日チケットは、Box 10$、Reserved 7$の2種類、どちらにしても、外野フェンスの向こう側はすべて海なので、景色は申し分ない。観戦の最中、ひっきりなしに貨物船やフェリーが行き来する様子が目に入ってくる。
日没は夜7時半頃、レフト側方向の空が夕焼けに燃えるわずかの時間、ライト側の彼方に視線をうつすと、マンハッタンの摩天楼が鮮やかに夕陽を反射しているのが見える。昨シーズンまでは、ツインタワーがその中心でオレンジ色に染まっていたはずである。
この球場でもやはり、"Take Me Out To The Ballgame"は、"God Bless America"のあとに演奏されていた。
Games
Date : August 19, 2002, 7:00PM Seat : 3rd Box, 12-J-4, $10.00 Game : Yankees 5, Tigers 0 --------------------------------- Oneonta 000 000 000 - 0 4 0 Staten Island 000 120 20x - 5 9 2 --------------------------------- W: Wang (5-1) L: Connolly (4-3) HR: Thompson (3), Vasquez (3) Time: 2:19, Attendance: 4,369 Date : August 20, 2002, 7:00PM Seat : 1st Box, 5-H-13, $10.00 Game : Yankees 3, Tigers 0 --------------------------------- Oneonta 000 000 000 - 0 2 3 Staten Island 200 010 00x - 3 3 0 --------------------------------- W: Isaacson (4-3) SV: Brumit (18) L: Lewis (3-2) HR: Ramistella (3) Time: 2:13, Attendance: 4,647
"今日はスーパースターがやって来るゾ!"とプレーボール前のアナウンス、いったい誰? DL(故障者リスト)入りしたメジャーの選手がマイナーのゲームで調整というのはよくある話、ハテ、ヤンキースのDLって? ...と実はこれ、スーパースターならぬ "Zooperstars" という最近人気のパフォーマンス集団のことだった。マイナーリーグの球場を中心に、全米各地を興行してまわっているらしい。イニングの合間に、着ぐるみのキャラクターが入れ替わり立ち代わり登場し、グラウンド内外でコミカルなパフォーマンスを繰り広げる。
総勢20数名(20数頭?)を擁するズーパースターズの中から、今回やって来たのは、 ハリー・キャナリー (Harry Caray + Canary)、デレック・チーター (Derek Jeter + Cheetah)、デニス・フロッグマン (Dennis Rodman + Frog)、ロジャー・クラメンス (Roger Clemens + Clam)、ケン・ジラフィー Jr (Ken Griffey Jr.+ Giraffe) といった面々。ヤンキース傘下の球場だけに、Derek Ceetah とRoger Clamens に登場願ったというところか。ちなみに、イチローチ・スズキ(Ichiro Suzuki + Cockroach !!) なる新キャラもいるらしい。
試合の方は、スタテンアイランドがオニオンタを連続シャットアウト、SI ヤンキースは基本的に投手力のチームらしく、チーム防御率は NYPLトップ。エース格は 8/19に5勝目をあげたワン・チェンミン投手、名前からしてチャイナ系と知れるプロスペクト、数年後には衛星中継でその姿を見ることがあるかもね。
このあと、9月に行われたNYPLチャンピオンシップ・シリーズはこのカードの再現となり、結果も同じくスタテンアイランドの連勝で2年連続リーグを制したとのこと。
Ballpark Data
所在:ニューヨーク州 スタテンアイランド
開設:2001年6月24日
収容:6,964人
広さ:左翼 98.1m (322ft), 中堅 118.9m (390ft), 右翼 96.9m (318ft)
フィールド:天然芝
建設費:2,950万ドル
設計:HOK Sport (現 Populous)
チーム:スタテンアイランド・ヤンキース(2021年マイナーリーグ再編により活動停止)
リーグ:ニューヨーク=ペン・リーグ(ショートシーズン A) マクナマラ東地区
アフィリエーション:ニューヨーク・ヤンキース