ダーラム・ブルズ・アスレチック・パーク
Durham Bulls Athletic Park, Home of the Durham Bulls
訪問日:2004.4.29
※記事の内容・データは、特に記載した場合を除き、訪問時のものです。
Get to the park
機体トラブルで成田出発が 2時間半の遅れ、出鼻をくじかれたかっこうである。シカゴでダーラム行きに乗り継ぐ予定だったが、とても間に合いそうにない。代わりのフライトを確保してくれるとは言うものの、到着当日の観戦はあきらめるしかなさそうだ...
だったら 1日目のダーラム泊には意味がない、先回りしてグリーンズボロへ飛べないかな、それよりシカゴで途中下車してメジャー観戦っていう手もあるんじゃなかろか、ってなことを思案しているうちにシカゴ着、まずはフライトの状況を確認すると、ダーラム行きの便がこれまた 2時間以上のディレイとなっていた。なんと間に合ってしまったのである。この悪運の強さよ。
ラレー/ダーラム国際空港から、タクシーでホテルへ。途中フリーウェイ沿いに見えるボールパークでは、すでに序盤の攻防がはじまっているはず。ホテルはそこからさらに 3~4分。チェックインもそこそこに、そのまま待たせていたタクシーを球場へ走らせた。プレーボールから約1時間、無事入場を果たす。
さて、これで安心できないのがアメリカ野球観戦の旅、試合終了後、もうひとつの落とし穴が待っていたのである。先ほど空港から利用したタクシー会社に電話、ピックアップを依頼したのだが、これがすんなりとは行かない。なんでもこちらのタクシー会社、空港-周辺市街間の運搬を専門とするエアポート・タクシーということで、球場とホテルの行き来では迎えに来る気がないらしい。
すったもんだの交渉に疲れ果て、気がつけば時刻はいつの間にか10時半すぎ、こうなったら歩いて帰ってみるか。しかし、ダーラムへ着いてから空港、ホテル、球場とタクシーで移動、方向感覚も何もあったもんじゃない。それでも、球場から引き上げようとするスタッフらしき人に、ホテルのアドレスを見せて聞いてみると、「え? そのアドレスは聞いたことないなあ」
今にも泣き出しそうな表情の東洋人を哀れに思ってくれたのか、事務所に戻って何やら相談、協議の結果、別のスタッフがわざわざ車で送ってくれることに相成りましたとさ。めでたし、めでたし。
こんな目にあわないためには、ダウンタウンの Marriott At The Civic Centerに宿をとりましょう。現地の観光マップを見ても、ここがダウンタウン唯一のホテル。球場まで Foster Street ~ Blackwell Streetを、ほぼまっすぐに歩いて10分少々というロケーションも申し分なし。ビジターチーム御用達でもあり、ブルズ情報にも詳しい。
Walk in the park
球場に着くやいなや "Best Available" と頼んで慌しくゲットしたチケットはフィールドレベル、4/29分は $6.50、同じシートが週末の5/1では $8.50 と、お値段にも差がありました。
Game
Date : April 29, 2004, 7:00PM Seat : Field Reserved, 120-C-7, $6.50 Game : Tides 5, Bulls 1 ---------------------------- Norfolk 000 203 000 - 5 7 1 Durham 001 000 000 - 1 7 2 ---------------------------- W: Baldwin (2-2) L: Sosa (0-1) HR: None Time: 2:49, Attendance: 5,180 Date : May 1, 2004, 5:00PM Seat : Field Reserved, 116-C-5, $8.50 Game : ppd. rain
MLB デビルレイズのリリーバー、ジョージ・ソーサがブルズのスターターとして初お目見え、対するノーフォーク・タイズのラインアップを 3回まで 9連続三振に斬ってとるという神がかり的な立ち上がり。しかしつづく 4回、2点を失いマウンドを降り、敗戦投手となる。
ブルズ完敗となってしまった4/29のゲーム、最大の見所であったこの奪三振ショー、実はボールパークにたどり着く前に終っていたのであります。
5/1はグリーンズボロからのバス移動とともに、雨が降りだした。洪水のようなどしゃ降りの1時間後にはカラッと晴れ上がる、何度もアメリカで経験してきたタイプの雨ではない。しとしと、じとじと、やがて本降り...
試合開始予定時刻の 5時頃、ようやく雨があがり、タープと呼ばれる巨大なビニールシートの片付けにかかるスタッフ。数千人の観衆とともにその仕事振りを見ながら、ビールとホットドッグでプレイボールを待つ。が、やがてまた雨。2時間後、ついにレインアウト。
2試合の観戦を予定していたブルズ戦、観戦できたのは結局 3分の2 試合。そういえば、ケビン・コスナー主演の野球映画「さよならゲーム」(原題:Bull Durham)の舞台となった旧ダーラム・アスレチク・パークもダウンタウン北に現存しているとのことだが、今回は訪問できずに終った。ダーラムという町、もう一度来てみる価値は間違いなくありそうだ。
Ballpark Data
所在:ノースカロライナ州 ダーラム
開設:1995年4月6日
収容:10,000 人
広さ:左翼 92.4m (303ft), 中堅 121.2m (398ft), 右翼 99.1m (325ft)
フィールド:天然芝
建築費用:1,850万ドル
設計:HOK Sport(現 Populous), The Freelon Group
チーム:ダーラム・ブルズ
リーグ:インターナショナル・リーグ (AAA) 南地区
アフィリエイション:タンパベイ・デビルレイズ