アストロドーム

The Astrodome, Home of the Houston Astros

訪問日 : 1998.9.12-13

※記事の内容・データは、特に記載した場合を除き、訪問時のものです。

Get to the park

できることなら屋根のないところでベースボールは観戦したいものだが、世界初のドーム球場、1965年の建築時には”世界8番目の不思議”と言われたこの歴史的建造物もそろそろ御役御免とのことで、ここはひとつご挨拶がてら伺いましょう、8月は夏休みもなかったことだしと、なんとか年次有休をやりくりして5連休を捻出、トンボ帰りの計画をたて、エアチケットも押さえたと思いきや、とびこんできたニュースはノースウェストのストライキ...

ストライキはついに回避されず、かわりにアメリカンのチケットを確保できたものの、トランジットの関係で往復の移動時間がまる2日、現地滞在2日間というあわただしいスケジュールとなった。

今回の宿はアストロドームより徒歩0分。ヒューストンの町は NASAをはじめ、ポイントがすべてダウンタウン周辺部に点在している。そうした観光スポットには目もくれない Ballpark Tripperにとっては、スタジアムまでバスで 30分もかかるダウンタウンに宿をかまえるのはムダというものでしょう。なんたって、2日で2ゲームこなしてすぐ帰らにゃならん。

一応記録のために書いておくと、METROのバスなら、#15でダウンタウンからちょうど30分。ただ、そのバス自体が30分ほど待たされたこともあった。料金は$1.00。

Walk in the park

チケットオフィスでは ”ソールドアウト” のアナウンス。チケットは事前に入手していたので、余裕の気分でぶらぶらしていると、目にはいったのが、なぜか大きなコーヒー缶を1個、2個とかかえて走ってくる人たち。 さらに観察していると、それをチケットらしきものと交換しているデスクがある。スポンサーである某コーヒー会社の企画らしいとわかる。

チケットの束をかざして呼び込みをしているおねえちゃんにたずねると、”1 can for 2 tickets” とのこと。$5.00と確認できたので、アッパーデック席だろう。

さてそのチケット、今回は諸事情を考慮し、海をわたる前に確保しておこうとアストロズのホームページからオーダーし、一日分を簡単にゲット。もう一日分はそれなりの席が欲しくなり、USA TODAY紙の三行広告欄でテキサスのチケットブローカーを見つけて E-mail。さっそくチケットあるよとのリプライ。ここまでは順調だったが、なぜかこのあとやたら手間取ってしまった。

そのチケットが欲しいんですがとメールを返すが、ブローカーからの返事、ほしかったらアクセスしなさいっつうのはどういうこと? だからさあ、アクセスしてるじゃないのとしつこくメールするうち、やっと気がつきました。ブローカーはインターネット上では金銭取り引きしてくれないってわけだ。

めんどくせえやと再度ホームページからのオーダーを試みるが、今度はこちらも受け付けてくれない。これにはあせりました。これも何度もアクセスしたあとようやくわかったのだが、海外からのオーダー受け付けは10日前までというのがチケットマスター様の注意書き。

意を決して件(くだん)のチケットブローカーに直接TEL。まあ、これまでの経験で、現地でチケットブローカーから購入したときも電話でやりとりしてるわけだから同じことなんだけど、なんだか海をこえるとなると二の足を踏みます。東京からコールしてるんですがとおそるおそる告げると、あっそ、どこに住んでるの? 住所を述べよとあっさりした対応に拍子ぬけ。クレジットカード番号を聞かれ、5分で用件はおしまい。

ホテルに到着すると、頼んだとおりフロントにチケットも届けられており一安心。2枚一組でないと売ってくれないということもなく、1枚で$100.00なり。

Games

Date : September 12, 1998, 0:15PM
Seat : Mezzaine, 457-F-8, $15.00
Game : Astros 3, Cardinals 2
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St.Louis 200 000 000 - 2  5 1
Houston  100 000 20x - 3  6 0
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W: RJohnson (8-1)
SV: BWagner (29)
L: DOliver (3-3)
HR: None 
Time: 2:36, Attendance: 52,493

Date : September 13, 1998, 7:05PM
Seat : Mezzaine, 445-F-9, $15.00
Game : Cardinals 3, Astros 2
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St.Louis 000 100 020 - 3  6 0
Houston  011 000 000 - 2  9 0
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W: Mercker (11-11)
SV: Acevedo (9)
L: Bergman (12-8)
HR: DeShields (7)
Time: 2:40, Attendance: 52,338

”The Man” - ロジャー・マリスの年間本塁打記録をぬりかえたばかり、シーズンをとおして全米をフィーバーさせたその男、マーク・マグワイアが打席に立つと、観衆はスタンディングオベーションで迎える。レフトスタンド付近には拳銃を腰にさしたポリスが警備にあたり、ものものしい雰囲気。1球ごとにカメラのフラッシュが一斉に点滅し、まるでドーム全体が巨大な線香花火となったようだ。

マウンド上に目をやれば、たてがみのようにロングヘアーをなびかせて仁王立ちする大男、シーズン前からすったもんだのトレード騒ぎは、決して金持ち球団ではないヒューストン移籍で電撃的に決着、どうせ腰かけだろうと陰口をたたかれながらも優勝請負人にふさわしい大活躍をつづけるランディ・ジョンソン。

人呼んで ”Big Unit vs Big Mac”の対決は、二人が大学時代の同級生であったということも手伝って、マスコミ的にも大注目だったが、実際のところ、 Big Mac の No.63を期待する歓声と Big Unitの快投に対する喝采のどちらが大きかったかはわからない。ただ言えるのは、スタジアム全体がこの雰囲気を楽しんでいたということ。結果的にはマグワイアは3三振、特に3回目の3球三振には拍手の嵐。

こんな場面もあった。打席にはランディ・ジョンソン、みごとな空振りでバットもスッポ抜け、1塁方向にとんでいく。拾ったマグワイア、そのバットに軽くキッス! この名場面については、ジョンソン自身、月刊メジャーリーグ 1998年11月号(ベースボールマガジン社)のインタビューでも語っています。

さて、イニングが押し進むと、電光掲示板で本日の入場者数あてクイズがあるのは恒例だが、この日は答の発表があったあと、次のようなメッセージが表示され、また一段と大きくドームがどよめいた。

"THE LARGEST CROWDS IN THE ASTROS HISTORY"


あと一歩のところで、アストロズ地区優勝の瞬間は見損なったが、あわただしくも充実の2日間だった。

Ballpark Data

所在:テキサス州 ヒューストン

開設:1965年4月9日  (2008年閉鎖)

収容:54,370人

広さ:左翼 99.1m (325ft), 左中 114.3m (375ft), 中堅 121.9m (400ft), 右中 114.3m (375ft), 右翼 99.1m (325ft)

フィールド:人工芝(アストロターフ)

建設費:3,500万ドル

設計:Hermon Lloyd & W. B. Morgan, Wilson, Morris, Crain & Anderson, Praeger-Kavanagh-Waterbury

チーム:ヒューストン・アストロズ(1999シーズン後に新球場に移転)

リーグ:ナショナル・リーグ中地区

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